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ポーランド・クラクフの広場で銃乱射、6人死亡15人負傷 首相は「テロ」と断定、自宅では両親と妹の遺体も

公開:2026-11-09 06:45 / 更新:2026-11-09 06:45

ポーランド南部クラクフの中央市場広場で11月7日、男が車で乗り入れて無差別に発砲し、6人が死亡、15人が負傷した。容疑者は現場で警察に撃たれて拘束された。トゥスク首相は「テロ」と断定し、2日間の服喪を発表した。容疑者の自宅からは両親と妹の遺体が見つかり、検察は同一人物による犯行の可能性が高いとみて調べている。

何が起きたか

現地時間11月7日午後3時ごろ、ポーランド南部クラクフの中央市場広場で、車両で乗り入れた男が周囲の人々に向けて無差別に発砲した。警察によると、女性4人と男性2人の計6人が死亡した。死亡した人の中には英国人男性(32)も含まれる。負傷者は15人で、警察官2人と、英国・オーストリア・ドイツ・ポルトガル・ロシアの外国人5人が含まれている。負傷した警察官のうち1人は3発を被弾し、重体となっている。

容疑者は現場で警察官に撃たれて制止され、拘束された。複数の手術を受け、現在は病院で重篤な状態にあるという。警察は単独犯とみている。容疑者は軍服風の服装をし、防弾ベストも着用していた。使われたのはAR-15タイプの民間用半自動ライフルで、車内からは複数の武器と大量の弾薬が見つかった。

自宅では両親と妹の遺体

その後の捜査で、容疑者が暮らしていた南東部オストロヴィエツ・シフィエントクシスキ(クラクフから約140キロ)の自宅から、3人の遺体が見つかった。父親(53)、母親(52)、妹(21)で、いずれも銃で撃たれた痕があった。自宅からは銃7丁が押収された。

検察の広報担当者は、広場の事件と自宅の3人の殺害が同一人物による犯行である「可能性が高い」としつつ、捜査は継続中だと説明している。地元メディアによると、容疑者は広場に向かう前に家族を殺害した疑いが持たれているが、公式には確定していない。

容疑者はポーランド国籍の24歳。地元メディアは「ミハウ・O」と報じている。スポーツ目的の銃所持免許を持ち、父親と同じ射撃クラブに所属していた。父親は10丁以上の銃を合法的に登録していたという。容疑者に前科はなく、機械工として働いていた。軍歴をめぐる臆測については、国防相が「軍とは無関係」と否定している。

首相「テロと呼ぶべきだ」、検察もテロ犯罪として捜査

トゥスク首相は現地で記者団に対し、「これまでポーランドには、これほど凄惨なテロの事例はなかった。これはテロと呼ぶべきだ」と述べ、2日間の国民服喪を発表した。司法相も8日、国家検察庁のテロ犯罪担当部門が捜査を担っていることを明らかにした。

内相は、容疑者が極右思想に傾倒し、「非常に過激で超国家主義的な見解を持っていた」と指摘している。ただし、具体的な動機は現時点で解明されていない。

銃撃がまれな国で起きた、1989年以降最悪の事件

ポーランドは人口約3,800万人。死者の出る銃撃事件は極めてまれで、今回の事件は1989年の共産主義崩壊以降、同国で最悪の銃撃事件となった。現場の中央市場広場は中世から続く欧州最大級の広場で、旧市街の中心に位置する。クラクフは年間約1,500万人が訪れる同国屈指の観光都市だ。

一方で、ポーランドでは銃の所持免許が近年急増している。警察の統計では、2025年だけで5万件を超える新規免許が発行され、累計は41万1,000件に達した。事件を受け、銃規制のあり方も議論になりそうだ。

欧州連合の外相にあたるカラス上級代表やドイツのメルツ首相、ウクライナのゼレンスキー大統領らが哀悼の意を表している。

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▼ 確認できた事実

・発生:11月7日午後3時ごろ(現地時間)、クラクフ中央市場広場
・死者6人(女性4人・男性2人、英国人男性を含む)、負傷者15人(警察官2人・外国人5人を含む)
・容疑者は24歳のポーランド人男性。現場で撃たれて拘束、重篤な状態
・自宅で両親(53・52)と妹(21)の遺体。検察は同一人物の犯行の可能性が高いと説明
・トゥスク首相が「テロ」と断定し2日間の国民服喪を発表。検察はテロ犯罪として捜査
・1989年の共産主義崩壊以降、ポーランド最悪の銃撃事件

▼ 今後の焦点

容疑者は重篤な状態で入院しており、事情聴取は医師の許可待ち。動機の解明と、家族3人の殺害との関係の確定が捜査の焦点になる。負傷した警察官1人は依然重体。

出典:Al Jazeera/Times of Israel/The Times ほか海外報道

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