IT・AI[IT・AI]

「マスク氏がBinanceから資金を移せと呼びかけた」は虚偽 本人が「書いたことはない、作り話だ」と否定、検証

公開:2026-11-08 20:17 / 更新:2026-11-08 20:17

暗号資産取引所Binanceの利用者に資金移動を呼びかける内容を、イーロン・マスク氏が投稿したとする情報がSNSで拡散した。だがマスク氏本人は7日、「そんなことは書いたことがない。作り話だ」と否定した。一次情報の確認でも、該当する本人の投稿は見つかっていない。

拡散した投稿の中身

海外の暗号資産メディアのまとめによると、7日朝、ある暗号資産インフルエンサーのアカウントが、マスク氏の発言として「Binanceの市場シェアが約80%に達し市場を妨げている」として、利用者に他の取引所へ資金を移すよう呼びかける内容を投稿した。元の投稿には、マスク氏本人の投稿やインタビューなど一次情報への出典は示されていなかった。

CZ氏が先に否定、マスク氏も「作り話」

投稿から約1時間後、Binance創業者のチャンポン・ジャオ(CZ)氏が虚偽情報の拡散をやめるよう求めた。続いてマスク氏本人が同じスレッドで「Yeah, I never wrote anything like that. This is made up.(そんなことは書いたことがない。これは作り話だ)」と否定した。XのAI「Grok」がマスク氏のアカウントを確認した際も、該当する投稿は見つからなかったとされる。

「80%」という数字も裏付けなし

拡散投稿が根拠にした「Binanceのシェア80%」という数字についても、マスク氏・CZ氏の双方が根拠を示しておらず、一次データによる裏付けは確認されていない。著名人の名前と大きな数字を組み合わせた投稿は拡散しやすいが、今回のように本人に否定されるケースも少なくない。

結論:本人の発言ではない

確認できる範囲では、この呼びかけはマスク氏の発言ではなく、出典のない拡散投稿だったとみるのが正確だ。暗号資産をめぐる「出金・移動の呼びかけ」は、焦って行動すると損失につながりかねない。本人の公式アカウントで直接確認する姿勢が重要になる。

広告

▼ 確認できた事実

・拡散投稿はマスク氏の発言としてBinanceからの資金移動を呼びかけたが、一次情報への出典なし
・Binance創業者CZ氏が約1時間後に否定、マスク氏本人も「書いたことはない。作り話だ」と否定
・XのAI「Grok」でも該当するマスク氏の投稿は確認されず
・「市場シェア80%」という数字にも裏付けは確認されていない

▼ 今後の焦点

著名人の発言を装う投稿は今後も出回る可能性が高い。資金移動のような行動を促す情報ほど、本人の公式発信で確認すること。

出典:Bitcoin Foundationほか

関連記事

広告